自動車を囲む高く厚い壁
もし、自動車に意志があって、
「オレはもう役目を果たした。そろそろお役ご免といきたいところだよ」
・・・と言い出したとしても、わたしたちは必死に袖にすがって引き止めざるをえないのが現実です。
中古車情報の多い現在、世界で6億2000万台(推定)の自動車保有台数は、今世紀末までにはさらに大きく増え、7億台を超えるものと予想されています。
中国などを中心とした途上国の経済力がついてくると思われる10~15年後には、その増勢はより加速度を強めることにもなるに違いありません。
・・・こんな話をすると「地球はいったいどうなってしまうんだ」と叱られそうですが、現実的にはこうした状況を否定することは不可能です。
・・・となれば、厚く高い壁を一歩一歩でも上ってゆくしかないでしょう。
世界が手を取り合って少しでも悪い状況を減らす努力を重ねてゆくしか手はないのです。
そういう意味では、人間の欲望に限りなく寄り添って肥大化してきた今までの「自動車」のありよう・・・
より大きく、より速く、より贅沢なといった、つまり「拡大指向の自動車」が終焉を迎えようとしていることは確かでしょう。